そうだ、海に行こう。
そう思い立って歩き出した海への道。
いま住んでいるところ、どうやら海（運河）まで歩いて20分くらいらしいの。
風向きによっては、ここ海辺だっけ？って思うくらい磯の匂いが充満するんだけど
引っ越して1年5カ月経ちながら、まだ行ったこともなく、見たいと思ったこともなく。
でもなんか、お酒を辞めて体重が落ちてきたのに加えて
この10年、明日も生きることに努力してきたけど、もう頑張るのやめていいですか？
なんて落ち込むこともあったりして
いまあるタスクを全部放棄してゆっくりしたいなって思ったんだよね。
たぶん、そんな気分なんだと思う。
ゆるゆるっと準備をして、とにかく道を東へ。
近場だし、道端で出会ったものを撮りたいと思ってZeiss 50M/2.0をお伴に。
唯一もっているこのZeissはマニュアルフォーカスだから、
撮る時間がゆっくり楽しめて好き。
あと、色がフランス映画みたいでいいの。
旧仙台坂を降りながら第一京浜に差し掛かると、なにやら目線を感じ、
ふと右に目を向けると、門の向こうに6体のお地蔵さまがいらっしゃいました。
なんか優しいお顔していてカワイイ。
第一京浜を越え、ひたすら東へと足を進めていくと
首都高とモノレールが見えた脇に京浜運河がみえました！
（いちおう）海です！
運河＝海を見たら帰るつもりでいたのだけど、
ここまでゆるっとこれたなら少し寄り道したいな〜と。
対岸から南へ歩き橋を渡って北上しながら帰るか、
対岸をまっすぐ歩けばお台場だと気付いたので、そこまで足を延ばしてもみたくなり。
調べてみたら、お台場にいくためには
北上してレインボーブリッジを渡るしか方法がないみたい。
ここまできたら、最悪タクシーつかまえてもいいだろうから
レインボーブリッジを渡ってお台場にいこうか！！
帰りは東京テレポートあたりからりんかい線に乗って帰ってこよう！
ということで、一路、砲台のあったお台場を目指し北上↑↑↑
海無し県で育ったせいか、
運河に立つ橋脚を見るだけでも、なんだかワクワクしてしまう。
レインボーブリッジを歩いてみたかったから
建物の間から見えるだけでも大興奮！
ここまでくると50mmじゃ気持ちが足りなくて
Canon EF 17-40/4.0を持ってこればよかったー！
って後悔；；
上の写真と下の写真の間に、レインボーブリッジにあがるための建物があるし、
下からのレインボーブリッジもめっちゃかっこいいのに
撮れなかった…；；ｼｸｼｸ
このレインボーブリッジ、東西に伸びていて、歩道は橋の両端に整備されています。
つまり！
北ルートと南ルートと、この建物の内部で選べるようになっているんです。
北は都内を一望できて、南は海が見渡せる、そして無料！
超豪華アトラクション！！
はてさてどっちにしようかな…と悩んでいたところ、
目の前を自転車少年たちが歩いていき、
そのうちの1人は前に来たことがあって今回は友だちを連れてきた、
っていう状況そう。
しめしめ、とばかりに話しかけてどっちのルートがいいか聞いてみたら
どっちもおすすめだけど、僕は南が好きです、と言うので
「僕が好きな南」を選択♡
上にあがると、それだけで海越しの東京が一望できて、
こんなにいい場所があったんだ！と、
レインボーブリッジができて27年の今日、初めてその感動にありつけたわたしです。
一般道を走っていても、ゆりかもめに乗っていても
このぐるぐるの遠心力に体を委ねると
なんともいえない感覚に襲われて嬉しくなってしまう。
吊り橋をみるたびに、
構造や仕組みはわかっていても、これが？本当に？吊ってるの？？
なんて思ってしまう。
結局、当初3kmほどのお散歩の予定が
伸びて伸びて東京テレポートまでの約10km、3時間コースに。
突然の思いつきで歩き始めてみたけど
思いがけず楽しい風景との出会いがいっぱいで、
落ち込みが癒えたかといえばそうでもないし
惨めさだったり、虚しさだったりに襲われて立ち止まってしまいそうなことはあるけど
もう少しまたがんばってみようかな、と思える1日になった…カナ？
ふふw
こうやって芋虫みたいに歩いていくのだ。
さて、
運動したあとはタンパク質を摂るように！
と言われているので、帰ってから全力で鶏のグリルに貪りつきました♡
これで明日にはムキムキ？！
